プロも愛用する包丁ブランド「GLOBAL(グローバル)」をご存じですか?
オールステンレスの美しいデザインと、手になじむ抜群の使い心地で、世界中のキッチンで高く評価されている日本発の包丁ブランドです。
この記事では、グローバル包丁の特徴や魅力はもちろん、シリーズごとの違いや選び方、用途別のおすすめモデルまで徹底的に解説します。
「最初の一本にどれを選べばいい?」「三徳と牛刀、どっちが使いやすい?」といった疑問も、読めばスッキリ解決!
失敗しない包丁選びの参考に、ぜひ最後までご覧ください。
グローバルとは?
グローバルとは、世界中で広く支持を受けている、日本発のオールステンレス包丁のブランドです。
このブランドを展開しているのは、新潟県燕・三条地区に拠点を置く吉田金属工業というメーカー。
燕・三条地区は、伝統的な金属加工技術で有名で、この地域で作られる製品は世界中で高く評価されています。
吉田金属工業は1954年に設立され、洋食器メーカーとしてスタートしました。
そして1984年、独自の技術と革新的なデザインを取り入れたオールステンレス包丁「グローバル」を発表。
これにより、従来の包丁に対する概念を一新し、心地よい切れ味や耐久性、衛生面を大幅に向上させました。
現在、グローバルのラインナップは150種類以上。
肉や魚、野菜用はもちろん、プロ向けの包丁まで、多彩なニーズに応える製品が揃っています。
「グローバル」とは単なるブランド名ではなく、日本の職人技術と革新が融合した象徴とも言える存在です。
グローバルの3つのブランド
・グローバルから派生したブランド2つと合わせて3つのブランドがある
・3つのブランドはグローバル、グローバルイスト、グローバルキャンプ
グローバルでは、料理をもっと楽しく、快適にするために革新的なラインナップを展開しています。
現在、グローバルの包丁は3つのブランドに分かれており、それぞれが異なる特徴と魅力を持っています。
ここからは、それぞれのブランドの特徴をご紹介します。
グローバル (GLOBAL)
1983年に誕生したグローバルは、国内外で愛され続けるロングセラーブランドです。
そのシンプルでスタイリッシュなデザインは、料理をより楽しくするために生まれました。
現在では150種類以上のラインナップがあり、用途やライフスタイルに合わせて選べるのが特徴です。
自分らしい包丁選びをしたい!という方にぴったりのブランドです。
グローバルイスト (GLOBAL-IST)
2016年に登場したグローバルイストは、日本の家庭料理に最適化されたラインナップになっています。
特に和包丁があるのが特徴で、新鮮な魚や刺身を美しく仕上げることができます。
必要最低限の包丁を組み合わせることで、和洋中を問わず幅広い料理に対応します。
グローバルイストは、家庭でさまざまな料理に挑戦したい方におすすめです。
グローバルキャンプ (GLOBAL CAMP)
アウトドアでも快適に調理したい!というニーズに応えるために誕生したのがグローバルキャンプです。
軽量で持ち運びやすい設計に加え、専用の牛革サヤやカッティングボードも付属しており、アウトドアでの使用を考えて設計されています。
キャンプやアウトドア料理を楽しみたい方は、グローバルキャンプから選ぶのが最適です。
グローバルの包丁ラインナップ一覧
牛刀

牛刀は西洋の万能包丁で、細身の刀身が特徴的で、ブロック肉の切り分けやスライスがしやすい包丁です。
刺身包丁である柳刃のような使い方もでき、肉や魚だけでなく野菜の調理にも適しています。
特に刃渡り20cmのG-2は、丸ごとのキャベツや白菜などの大きな食材にも対応できるサイズ感です。
一方で、G-55は小さめの野菜や1/4カットのキャベツを扱うのに適したサイズで、用途に応じて選ぶことができます。
初めての一本として、幅広い調理に使える万能な包丁です。
三徳

三徳包丁は、日本の万能包丁として肉・魚・野菜の3種類の食材を1本で調理できる汎用性の高さから、その名前がつけられました。
グローバルシリーズの中でも特に人気が高く、自宅用としてはもちろん、プレゼントとしても多くの方に選ばれています。
中でもG-46(三徳18cm)は、丸ごとのキャベツや白菜などの大きな食材にも対応できるサイズで便利です。
一方、G-57(三徳16cm)は1/4カットのキャベツやにんじん、じゃがいもといった小さめの食材に適しており、用途に応じて選ぶことが可能です。
どちらのサイズも幅広い料理に対応できるため、初心者からプロまで安心して使える包丁です。
文化

文化包丁は、三徳包丁と牛刀の形状を融合させた万能包丁で、切っ先が牛刀のように尖っているため肉の筋切りなど細かい作業がしやすい一方、刃元は三徳包丁のように幅広で葉物野菜や根菜にも適しています。
持ち手が刀身に対して斜めについている独自のデザインにより、まな板と刃先を平行に保ちながら「突き切り」がしやすく、キャベツの千切りも楽に行えます。
万能包丁としての汎用性が高いため、三徳包丁や牛刀と同様に最初の1本として選ばれることが多い包丁です。
また、GLOBAL誕生当初から販売されているロングセラー商品でもあり、多くの家庭で愛用されています。
手軽さと機能性を兼ね備えた文化包丁は、初心者にも使いやすい選択肢です。
スライサー

このスライサーは、かたまり肉の整形やスライスに最適な包丁です。
尖った切っ先が脂身の削ぎ落としや筋切りをスムーズに行えるよう設計されています。
刃渡りが21cmと長く、細身の刀身により、ハムやブロックベーコン、ローストビーフなどを美しく薄くスライスすることができます。
また、柳刃包丁のように刺身を引く用途にも対応しており、幅広い場面で活躍します。
両刃仕様でGLOBALシリーズのシャープナーも使えるため、砥石の扱いに不安のある方にも使いやすい一本です。
菜切り

菜切り包丁は和包丁の一種で、主に野菜を切るために特化した包丁です。
刃渡り18cmのG-5は刀身が大きく重みがあるため、白菜やキャベツなどの大きな葉野菜や、大根、サツマイモといった根菜類を安定して切るのに適しています。
一方、14cmのGS-5はコンパクトで小回りが利き、きゅうりやにんじん、ネギのような小さめの野菜のカットや刻みに便利です。
どちらのタイプも刃が直線的で、大根やにんじんのかつらむきに使いやすく、アゴの部分が直角に近い形状なので、じゃがいもの芽を取る作業にも活躍します。
また、握りやすい形状のハンドルを持ち、手に持ったまま皮をむく作業も快適に行える設計です。
パン切り

パン切り包丁は、バゲットやカンパーニュなどの硬めのパンを切るのに適しており、深い波刃が滑りやすい表面にも入りやすい設計です。
柔らかいパンにも対応しており、刃渡りの長さを活かして食パン一斤のような大きなパンもきれいに切り分けることができます。
この包丁は全て研ぎ直しが可能で、メンテナンスをしながら長く使用することができます。
ただし、研ぎ直しは波刃の裏側を研ぐ方法で行い、波刃そのものが無くなった場合は修復できません。
硬いパンから柔らかいパンまで幅広く対応するため、日常使いに適した包丁です。
ペティーナイフ

ペティーナイフは小型の万能包丁で、食材の皮むきや細かい作業に適しています。
GS-3はGLOBALのアイコン的存在で、誕生当初から多くのお客様に愛用されている非常に人気の高い包丁です。
握りやすいハンドルと、刃元に刀幅があるため、まな板の上での使用も快適です。
大型の包丁と使い分けることで、食材の大きさや切り方に応じた便利な使い方ができます。
また、小回りが効くため、キッチンが狭い場所でも使いやすく、新生活や一人暮らしを始める方へのプレゼントにも選ばれています。
皮むき

皮むき包丁は、握りやすいハンドルと細身または幅のある刀身が特徴で、食材の皮むきや繊細な作業に適した包丁です。
GS-38は刃渡りが短く、キウイや栗、里芋など手のひらサイズの食材を手に持って皮をむく作業に向いており、飾り切りやシャトー切りのような繊細な調理にも適しています。
一方、GS-58は刀身に幅があり、まな板の上での作業がしやすく、皮をむくだけでなく切り分ける作業にも便利です。
ネギや大葉などの薬味を刻む作業や、レモンやライムをくし切りにする用途にも使いやすいサイズ感が特徴です。
どちらの包丁も細かく繊細な作業には欠かせない1本として多くのシーンで活躍します。
フレキシブルナイフ

フレキシブルナイフは、しなる刀身が特徴で、食材を薄くスライスしたり、表面に沿って皮を剥く作業に適しています。
魚の削ぎ切りや骨付き肉の下ごしらえといった繊細な作業にも向いています。
メロンやオレンジなど丸みのあるフルーツの皮を刃先で沿わせて切ることも簡単です。
また、刀身が薄いため、カステラやロールケーキのような柔らかい食材を崩さずに切り分けることができます。
このナイフは、精密で滑らかな仕上がりが求められる調理に欠かせない一本です。
ベーグル/サンドイッチナイフ

ベーグルやサンドイッチナイフは、コンパクトサイズのパン切り包丁で、刃渡りが16cmと短めなのが特徴です。
ベーグルやサンドイッチ、マフィンなどの小ぶりで柔らかめのパンに適しており、硬めのバゲットを切ることも可能です。
さらに、切っ先が丸みを帯びているため、卓上でパンを切り分ける際にも安全に使用できます。
また、このナイフは研ぎ直しが可能で、定期的なメンテナンスを行うことで長く愛用できる点も魅力です。
軽快な使い心地と多用途なデザインが、日常使いにぴったりの一本です。
チーズナイフ

このナイフはチーズを切り分けるために特化した専用のデザインです。
特に白カビタイプのソフト系チーズに適しており、柔らかい質感のチーズでも滑らかに切れるのが特徴です。
切り口を美しく保ちつつ、チーズの形を崩さずに扱えるため、見た目にもこだわりたいシーンで活躍します。
ミニチョッパー(プレイン)

ミニチョッパーは、食材を細かく刻むために特化したコンパクトな包丁です。
大葉や生姜、ネギなどの薬味やハーブを刻むのに適しており、きゅうりやセロリといった細長い食材も簡単に切り分けられます。
また、刀幅が広いので、包丁の側面を使ってニンニクを潰すことも可能です。
サイズが小さいため、キッチンだけでなく卓上でも扱いやすく、サラダや朝食の準備に活躍します。
さらに、チーズやパテを切り分ける用途にも便利で、チーズボードと一緒に使うのにも最適です。
ステーキナイフ

GLOBALのステーキナイフは、鍛造ステンレス製の刀身が特徴で、しっかりとした重量感があります。
細かなギザ刃が施されており、鉄板の上でも肉の筋や硬い食材を切りやすい設計です。
ハンドルにはGLOBALの象徴であるドット柄が施されており、厚みがあるため握りやすく、安定感があります。
また、カトラリーレストを使わなくても自立するデザインになっています。
機能性と美しさを兼ね備えたナイフとして、食卓を引き立てる一品です。
グローバルイストの包丁ラインナップ一覧
万能
GLOBAL-ISTシリーズの万能包丁は、牛刀と三徳包丁の特長を併せ持ち、肉・魚・野菜と幅広い食材に対応できる包丁です。
刃渡りは19cmと少し長めで、大きなキャベツや白菜も切りやすく、刺身の引き切りにも適しています。
GLOBALシリーズに比べ、刃先が鋭角で直線的なため、より鋭い切れ味が特徴です。
この設計により、食材の切断面が滑らかで美しく仕上がります。
メンテナンスには砥石や専用シャープナーを使用すると、切れ味を長く保つことができます。
小型
GLOBAL-ISTシリーズのペティーナイフは、切っ先が尖っていて細身のため、スライスや細工がしやすい包丁です。
人差し指を峰に添えて握ることで、切っ先を使った引き切りもスムーズに行えます。
食材の大きさや用途に応じて、同じシリーズの万能包丁(IST-01)と使い分けるのがおすすめです。
例えば、玉ねぎのみじん切りでは、IST-02で切り込みを入れ、IST-01で刻むことで、より均一に仕上げることができます。
GLOBAL-ISTシリーズは刃先が鋭角で直線的なため、鋭い切れ味が持続し、食材の切断面も美しく整います。
皮むき
GLOBAL-ISTシリーズの皮むき包丁は、キウイや栗、里芋などの手のひらサイズの食材の皮むきに適したコンパクトなサイズです。
ジャガイモの芽を取るのにも便利で、野菜の煮崩れを防ぐための面取りや、飾り切りにも活用できます。
GLOBALシリーズの皮むき包丁と比べて軽量で刃渡りが短いため、長時間使用しても手が疲れにくいのが特徴です。
刃先が鋭角で直線的な設計になっており、滑らかで美しい切断面に仕上がります。
メンテナンスには、砥石や専用のシャープナーを使用すると良いでしょう。
パン切り
GLOBAL-ISTシリーズのパン切り包丁は、バゲットや食パン、総菜パンなど、さまざまな硬さのパンを切りやすいように設計されています。
浅めの波刃に加えて裏側にも刃が付いているため、硬いパンはスムーズに切れ、柔らかい食パンはパンくずが出にくくなっています。
刃先に向かって緩やかなカーブがあり、バゲットの底面の硬い部分も引き切りでスムーズに切れます。
GLOBAL-ISTシリーズならではの鋭い切れ味により、断面も美しく仕上がるのが特徴です。
また、すべてのパン切り包丁は研ぎ直しが可能で、長く愛用することができます。
小出刃
GLOBAL-ISTシリーズの小出刃包丁は、アジやサンマなど30cm程度までの魚を捌くのに適した刃渡り12cmの包丁です。
出刃包丁を使うことで、魚料理の仕上がりが格段に向上します。
オールステンレス製で継ぎ目がなく、洗いやすく衛生的で、熱湯消毒も可能です。
左利き用でも追加料金がかからず、どちらの利き手の方にも同じ価格で提供されています。
また、メンテナンスには砥石を使用でき、研ぎ直しのサービスも利用できます。
柳刃
GLOBAL-ISTシリーズの柳刃包丁は、魚の切り身や柵を削ぎ切りや皮引きして刺身にするための包丁で、家庭でも使いやすい24cmの刃渡りです。
継ぎ目のないオールステンレス製で、洗いやすく清潔に保てるほか、熱湯消毒も可能です。
GLOBAL-ISTシリーズはGLOBALと比べて刃先が鋭角かつ直線的で、より鋭い切れ味を実現し、食材の切断面を美しく仕上げます。
メンテナンスには砥石を使用することが推奨されており、長く使い続けられます。
また、小出刃包丁(IST-05)と専用骨抜きが付いた和包丁3点セットも販売されています。
出刃
GLOBAL-ISTシリーズの出刃包丁IST-07は、タイやイナダ、サバ、カンパチなどの中型魚を捌くのに適した16.5cmの刃渡りを持っています。
魚料理の質を高めるために欠かせない一本で、継ぎ目のないオールステンレス製のため、洗いやすく清潔に保ちやすいのが特徴です。
さらに、洗浄後の熱湯消毒にも対応しており、衛生的に使い続けられます。
メンテナンスには砥石を使用できるほか、研ぎ直しサービスも利用可能です。
また、一般的に片刃の包丁は左利き用が割高になることが多いですが、GLOBAL-ISTシリーズでは左右どちらの利き手でも同価格で購入できます。
グローバル包丁はどんな人におすすめ?
グローバル包丁は、その高い切れ味と洗練されたデザイン、衛生面に配慮されたオールステンレス構造が特徴です。
料理初心者からプロの料理人まで幅広く愛用されており、「どの包丁を買えばよいか迷っている」という方にも自信を持っておすすめできるブランドです。
初めて購入するなら?
最初の一本として選ぶなら、以下の3点を基準に選ぶと間違いありません。
汎用性の高さ
三徳包丁(G-46)や文化包丁(G-4)は肉・魚・野菜すべてに対応でき、日常使いに最適です。
扱いやすいサイズ感
手の小さい方や細かい作業が多い方は、ペティーナイフ(GS-3)や16cmサイズの三徳(G-57)など、やや小型のモデルが向いています。
デザインと収納性
見た目の美しさや、ブロック収納やマグネット収納との相性も重要です。
スタイリッシュなキッチンにもぴったり。
シリーズで選ぶなら?
迷ったら王道の「GLOBAL」シリーズ
種類が豊富で、汎用性の高い包丁が揃っています。
家庭料理中心なら「GLOBAL-IST」
和食や刺身を美しく仕上げたいならこちら。
アウトドア志向なら「GLOBAL CAMP」
持ち運びやすく、キャンプでも本格調理が可能です。
よくある質問(FAQ)
Q. 研ぎ直しは必要?
A. はい、切れ味を保つために定期的な研ぎ直しは必須です。
専用シャープナーや砥石を使えば、自宅でも簡単にメンテナンスできます。
Q. 食洗機に入れてもいい?
A. 基本的には手洗い推奨です。
高温の食洗機は刃の劣化を早めたり、柄の中に水分が入り込むリスクがあるため注意が必要です。
Q. 左利きでも使える?
A. GLOBALシリーズは多くが左右兼用の両刃です。
ISTシリーズの片刃モデルも、追加料金なしで左利き用が選べます。
長く使える、信頼の一本を
グローバル包丁は、購入したその日から切れ味の違いを実感でき、長年にわたって料理の質を支えてくれる道具です。
「どの包丁を選べばいいか分からない」と迷っている方には、三徳(G-46)または文化包丁(G-4)が最もバランスが取れていておすすめです。
気になるモデルが見つかったら、ぜひ比較表や用途別の特徴を参考にして、自分のスタイルにぴったり合う一本を選んでみてください。
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